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2003年5月後半




5/17

 この間、朝のニュースで見たのですが、神奈川県の小学校で男子のトイレの個室化がはかられたそうです。
 男子トイレといえば立小便器が壁につけられて横にずらりと並んでいたわけですが、それが女子トイレと変わらないようになったというわけですね。
 これに対してお偉方が「男は小便するときは立ってすべきだ」だの「男性の女性化を助長する」だのくだらないことを言って反論しています。前にここでも書きましたが、小便ごときで男性を主張しないとだめなんですかねぇ。
 個人的には個室化されようがされまいがどちらでもいいと思います。ただ、便器の絶対数が減りますので混雑しそうですけどね。ただでさえ、放課のときのトイレの混雑ってひどいですから。その点はどう対処するのかなぁ。

 トイレの話題で思い出したんですが、公衆便所の男子トイレってよく考えるとヘンな空間ですよね。
 どうして? と思われる人もいるかもしれません。でもですよ、よく考えてみてください。
 一応女性の為に説明しますと、男子トイレは先ほど書いたように通常は壁に立小便器が備え付けられて横並びになっています。で、個室が別につけられているんです。
 ヘンなのは立小便器の方。その便器の前には男たちがちんちん丸出しにして、これまたずらりと並んでいるわけです。女性はご存知ないと思いますが(知ってたらそれはそれでイヤだな)立小便器で用をたしているときって見ようと思えばとなりの人のちんちんを見ることができるんですよ。普通は野郎のモノなんてみてもうれしくないですから見ることはないんですが、たまーに横をじろじろとみるおっさんとかいます。見えないように用をたすこともできるにはできるんですが、その場合は便器にくっつくぐらい奥の方でしなければならないのできたないからあんまりする人はいません。
 お互いのちんちん、そして放尿シーンが見える状態で横一線にならぶ男たち……ほら、ヘンな光景ではないですか?
 ヘンじゃない? それならば、女性に置き換えて考えてみてください。今、世の中には女性用立小便器というものもあります。これを男子トイレのように並べて、それに向かって用をたしている女性たちを想像してみましょう。
 ヘンですよね? ヘンだと思うんだけどなぁ。
 という話を友人にしたことがあるんですが、怪訝な顔をされました。
「その辺で立小便をつるんでするやつだっているだろ?」
というのが彼の言葉。
 たしかに私も子供時代にはしてましたけど、大人になってからはしたことないですよ。実際、大人になってからも野原で連れションという光景はあまり見ないと思います。
 友人のように巨根ならできるんでしょうが、私のようにポークビッツでは世間にお見せすることなんてとんでもないことです。
 息子に悩みがない人の発言だなぁとそのときは思ったり思わなかったり(←ホントは切実に思っているくせに>自分)。





5/18

 近くのコンビニのあんちゃんがいかれてます。
 深夜に酒やタバコが切れると、近くのファミ○を利用するんですが、そこの深夜バイトのあんちゃんがホントにヘンなんです。
 最初のうちは、

「10円のお返しです。どうぞお確かめください

って、どうやって確かめんねん! って軽い突っ込みぐらいだったんです。100円のおつりの時もお確かめくださいって言われましたけどね。
 1週間前ほどには、512えんの品物を買ったときにお釣りのきりがいいように1012円出したんですよ。そうしたら、

「あ、小銭の協力、ありがとうございます。ちょうど500玉一枚のお返しです。お確かめください

などといいましたので、目の前でしっかり確認してしまいましたよ。
 また3日前には、小銭が無かったので千円札のまま出すと、

ちょうど268円のお返しです」

と、どこが“ちょうど”なんだと激しく突っ込めるような返事をしてくれました。
 そして、昨日、親に頼まれた雑誌(車関係)もついでに買ったときは、なんだかフレンドリーに接してきました。

「あ! この雑誌、めっちゃいいですよ。今回のはRX−8特集なんですよ。読み応えありますよ。これで500円なら絶対買いですって。
 全部で1241円になります。あ、ちょうどですね。お確かめください。ありがとうございました」

 本の中身を確かめろってことなのかなぁと思ったり。なんにしろ、しばらくネタに困りそうに無いです。
 桂ざこば似のバイト君のお話でした。





5/20

 ホントにずいぶんと日が長くなりましたね。いつまでたっても仕事が終わらないような気がして嫌な感じです。それに加えてこの暑さでは……はやく日が短くならないかなぁ。

 今日の気になるニュース

絶叫マシーン 騒音に引っかかる

 東京ドームに隣接する遊園地にあるジェットコースター「サンダードルフィン」の乗客の絶叫を観測したところ区の騒音基準を超えていたため、騒音を減らすように要請書を東京ドームに出したというニュースです。
 つーか、これ計ろうって言った人だれでしょうね。乗り物自体の騒音ならともかく、乗客の声ではどうしようもないような……。
 私は東京ドームに行った事がないので知らないのですが、すぐ近くに民家とかあるんでしょうか。あるんだったら、その辺の人が区役所に文句言ったのかなぁ。
 そうでないなら、ジェットコースターが大嫌いでしょうがない役所の人がいやがらせに計測したとしか思えないんですよね。きっとその人には嫌な過去があるんでしょう。


 今日は学園祭の打上げでみんなと遊園地に来た。
 普段はあまりみんなと遊園地なんかにいかない僕だけど、この日は特別だ。なにせ、あのちせちゃん(仮名)と一緒だから。
 たまたま実行委員会で一緒になっただけなんだけど、彼女は僕ばかりにいろいろと質問してきた。書類の書き方、申請書のチェックの仕方、備品の借り方、etc……。学校内でもファンが山ほどいる彼女が僕に頼みごとをしてくる。悪くない気分だった。
 2週間はあっという間にすぎ、実行委員会で遊園地に行こうといった時、乗り物が苦手な僕は断ろうかと思っていたんだが、
「行くでしょ? 私、お弁当作ってくるよ。楽しみだなぁ」
という彼女を見て、すぐさま「行こう、行こう!」と返事をしてしまった。

 久しぶりに来た遊園地はすっかりとても新鮮だった。
 ゴーカートで風を切る爽快さ。観覧車からの眺望。談笑しながらの昼食。
 どれも子どもの時に味わったきり縁遠くなっていたものばかりだった。
 そして、そのかたわらには彼女の笑顔がある。
「観覧車から見たら、人があんなにちっちゃいんでびっくりしちゃった」
「ここの観覧車は地上50Mあるから、そこから見たら人間の頭は約5ミリほどに見える計算なんだよ」
 下調べをしたうんちくを言うと、彼女は目を輝かせて
「そうなの! どこでそんなことおぼえてくるの? すごいね!」
と僕の顔の50センチほど前で端正な顔と甘い香りを漂わせてくれるものだから、照れ笑いしかできなくなってしまう。困りものだ。 
 やっぱり彼女は僕のことが好きなんだろうか。ついつい甘い幻想をいだきたくなる。
「何考えてるの?」
「え、いや、別に」
「じゃあさ、今度はアレ乗りましょ!」
「アレってどれだよ」
 うろうろする僕を、彼女の白い手が招いた。
「こっち! ついてきて!!」
「えっ、待ってよ」
「おそい、おそい」
 駆け出す彼女に引きづられながら、僕は幻想が現実になるのかもと思いかけていた。

「これよ」
「これ……」
「この遊園地で一番のコースターよ」
 彼女が止まったのは「サイクロンウエーブ」という巨大なジェットコースターの前だった。
「ジェットコースター……」
 僕が一番嫌いな乗り物だ。
「コレ、すごいらしいの。友だちが前に乗ったらしいんだけど、めちゃくちゃ速くてすごい振動らしいよ。泣いちゃう女の子もいっぱいいるんだって」
「これねー、うわさの『サイクロンウエーブ』って。時速150キロぐらいでるらしいね」
 後から送れてきたぴっち(仮名)が言った。
「みんなで乗ろうぜ!」
 えー、こわい〜という女子もいたが結局みんなゲートをくぐっていく。一人ぐらい残る人間が出ると思ったが、誰もいなかった。
「乗らないの?」
 ちせちゃんが入り口で僕のほうを振り向いて声をかけてきた。苦手だからといって乗らないわけにはいかない。
「あぁ、いくよ」
 乗り場から見ると、予想以上にコースターのスピードは速く、カーブは最大R10ぐらいだろうか。かなり急になっている。
「すいててよかったね。すぐに乗れるみたい」
 すぐに僕たちの乗る番になった。
「隣だね。よろしく」
 二人がけの座席なので、彼女との距離は15センチほどしかなくなった。彼女の体温まで感じられる気がする。
「さっきからだまってるけど、ひょっとしてジェットコースター苦手なほう?」
 横にいる彼女の唇がよく見える。厚く肉感があって、太陽に光って見えた。
「そ、そんなことないよ。むしろ、好きさ。最近乗ってなかったけど、小さな頃は遊園地に行ってもコースターしか乗らなかったぐらいだよ」
「そうなんだ」
 微笑む彼女。進むコースター。
 ゆっくりと登っていく車体のように僕の心も浮いていくようだ。
「ドキドキするね」
「そうだね」
 ホントに彼女を横に感じるだけで僕の心臓は高く脈打っている。
 コースターは坂の頂点につき、ゆっくりと下り始め……



 というシュチュエーションで成功した経験したまじめな学生がら公務員になった人なら計測なんかはしないんだろうと思いますけど、きっとこの後にさんざん叫びまわったあげく、嘔吐して彼女に浴びせちゃったりして「チンカス野郎」呼ばわりした経験をもった人なら陰湿に各地の遊園地のジェットコースターの騒音チェックとかしちゃうんでしょうね。
 まあ、過去のトラウマなら仕方ないか(←いいのかよ)

 ……
 今日分かったこと。
 予定調和な話は気合が続かなくて書けないという事実を発見しました。今日のショートストーリー書いてわかりましたよ。途中で投げ出しちゃったし。てへへ。
 下な話ならやめろといわれても勝手に書けるのになぁ。





5/21

 部屋の掃除をしていたら、大学時代の恩師の論文が出てきて、なつかしさのあまりしばし読みすすめてしまいました。

 私の担当教授はローマ帝政時代のキリスト教史を研究されています。私は大学入る前に教授が書かれたその論文を読んで大学を決め、なんとかもぐりこむことに成功しました。
 いざ先生に直に会ってみると、細身のいかにもキリスト教史の先生だなぁという感じの温和な老紳士で、学内でもほとんど酒が抜けずにふらふらしていた私にも丁寧に教えてくださる非常にありがたい先生でした。
 そんなこんなで時は過ぎ、大学4年の頃のお話。
 ローマ史を研究してるのは同期でも私だけでした。ですから、先生とほぼマンツーマンでやっていたのですが、ただ私の卒論テーマが

『ローマ帝政初期における避妊と堕胎 〜性意識の変化〜』
(注:ネタじゃありません)

でしたので、退官間近のお歳の先生には刺激が強い内容が多く、『正上位』だの『ビデ』だのいう言葉に時折苦笑しておられました。
 そうこうしながらもなんとか中間発表にこぎつけ、西洋史研究室の先生方の前で発表日。私の研究は内容が内容だけに先生方も食いつきがよく、比較的楽にすすめられました。そんなとき、恩師がいきなり

「ぴっちくん、この『オーラルセックス』について幾つか事例を挙げてください」

 え? 
 ここでですか、先生。
 あせる私。まわりの先生方は苦笑です。

「事例があったほうが他の先生にもわかりやすいと思うのだけれど」
「はぁ」

 先生方、さらに苦笑。
 『オーラルセックス』って書いてありゃ説明はいらんと思うのですが先生! というような雰囲気をかもし出してみますが(どんなんや?)通じていない様子です。しかし、なにやら困っていることだけはわかったみたいで、

「どんな『言葉』を使っていたかだけでいいんだけれどね」

 ついに他の先生は笑い始めました。
 笑ってんならフォローしてくれよと思いつつ、教授に『言葉』じゃありませんよと伝えます。

「『オーラル(口腔)』でする『セックス』だから、猥談言葉責めではないのかね?」
「ちがいますよ、先生」

 まさかジェントルな先生から『言葉責め』って単語が出てくるとは思わず、一瞬ひるんでしまいました。

「では、どういうものなのかね」
「説明した方がいいですか?」
「ええ、してください」

 他の先生方が私のほうをなんだか注目してきました。結局フォロー無しかよ! と思いながら、仕方なく私は胸のポケットに刺していたボールペンを自分の股間の前に突き出し、

「コレを男性のモノだとしますよね」

 そして、そのまま自分の開いた口の中に持っていって前後に動かします

「こういう感じです」
「……」
「逆のパターンとしては、このグラスが女性のアナだとして……」
「……」
「これをこー(口に持っていく)……」
「……ぴっちくん、わかった。もういいよ」

 他の先生、爆笑です。オメーラ、受けてないで教授に説明しろよ! ってマジで思いましたよ。
 その後で教授に、そういう単語の質問は二人の時にしてくださいと念を押したのはいうまでもありません。

 先生はその1年後に退官されたんですが、よっぽどインパクトが強かったらしく、最後のスピーチでも

「人生に勉強の終わりというものはありません。私も齢還暦をすぎて、新しい単語をいろいろと勉強しました。なぁ、ぴっちくん?」

と、ネタにしてくださいました。ありがとうございます。おかげさまで、いま私もネタにできました。
 退官後は神戸の私立女子大で教鞭を振るっています。
「振るうのは教鞭だけにしておかないと身体に毒ですよ、先生」
っていったら、笑って怒られました。

 今はどうされているのかなぁと思う今日この頃であります。





5/23

 ふと思ったこと。

 「下ネタ」って言葉がありますよね。
 ここでの「下」というのはおそらく「下半身」からとった言葉だと思うんです。
 じゃあ、反対語は「上ネタ」っていうんでしょうか。
 さっきの理屈で言うと「上」は「上半身」を指す事になるわけですが、乳を扱ったネタも「下ネタ」と言います。ということは「下」=「下半身」というのは間違いですよね。
 それでは「下ネタ」の「下」はどこからきているのでしょう?
 辞書を引いてみると、『身分が低い人、または身分が低く見られるもの』とあります。そう言われてみれば、下ネタというのは笑いのネタの中でも低く見られることが多いですよね。ふむふむ。
 じゃあ、「上ネタ」というのは高尚な笑いのことを指すんでしょうか。「下ネタ」=「低俗で世間的に低く見られるネタ」ということなんですかねぇ。これだと含まれるのはエロネタだけでないような気もします。いまいちしっくりきません。

 そう言えばもうひとつ「陰部」という表現も気にかかります。
 「陰陽」という言葉もあるくらいですから、当然「陰部」に対する「陽部」という言葉もあるはず。さっそく辞書を引いてみますが、乗っていません。
 性器を指す言葉として「陰部」という言葉があるのですから、反対の「陽部」は恥ずかしくなく、いつも隠れていない部位のことでしょう。ということは、頭部かなぁ。
 よく「鼻がでかいとアソコがでかい」といいますから鼻のことか? いやいや「口がでかいとアソコも広い」というから口か? 
 ひょっとしたら私が知らないだけで、世の中では『ワールド美陽部コンテスト』とか開かれていて、全世界から集まった美しい「陽部」の持ち主があらそったりしているのかもしれません。
 それどころか、
「ちょっとぉ、あそこを歩いてる男の人、陽部めっちゃかっこよくない?
「ホントホント、アレだけのイケ陽部はなかなかいないわよね〜」
とか街角陽部チェックが入ってるのかもしれません。
 はっ!
 私が最近、女性に縁がないのは陽部がダメだからなんでは……。
 誰か「陽部」ってどこだか教えてください。


PS 書いてからオンミョウでは陰は女性、陽は男性をあらわすことに気づき、そちら方面から調べていくと男性の方を「陽部」というらしいです。ただ、普通使われない言葉だそうな。なんだ、つまらん結果だなぁ。





5/24

妄想雑記 『おとうさんと娘(養女)』
第9話 「スクール ディリュージョン」


「ただいま〜」
「ちせ、何時だと思ってるんだ!」
 近頃は日がのびたとはいえ、今は7時近く。まわりもさすがに薄暗くなってきている。
「ちょっと話してたら遅れちゃったんだ」
 部屋に入るなりカバンをポンとソファの上に投げ出すと、自身もそこに沈み込んだ。私が怒っているのがわかっていないらしい。
 普段どおりの態度の娘(養女)に毅然とした父親の姿をみせつけなくてはならないようだ。
「だからと言って、こんなにおそくなるのか?」
「あ、ホントだ。7時だね」
 今ごろ気づいたように言う。しかし、言動に反省の色がない。
「話が盛り上がっちゃってね。これからはもう少し早く帰るから」
「そんなに盛り上がったのか、あの男の子と」
「えっ、なんで男の子ってわかるの?」
 ビックリして起き上がるちせ。
「お父さんは全てお見通しなのだよ」
 帰りが遅いのでベランダから辺りを見回していたら、男の子と一緒に帰ってくる娘を目撃しただけなのだが、ここは親の威厳のために黙っておく。
「で、名前はなんていうんだ?」
「名前?」
「その男の名前だ」
 私の親の威厳オーラにひるんだのか、ちせはソファの上に正座になった。うむうむ、素直でよろしい。
「つよしくんだけど」
「名字は?」
「何でそんなこと聞くの?」
 不思議そうに尋ねる。そんなの決まっているじゃないか。
「変な虫がつかないようにお父さんには常にちせの周りをしっておく義務があるのだよ」
「変な虫じゃないよ、つよしくんは」
「それだ!」
 大げさに額に手を当て、私は天を仰いだ。
「ちせ、若い男ってのはな、うまいこといってちせのような純粋無垢な女の子を洗脳して都合のいい自分像を刷り込んでいって『わたし、彼がいないとダメなの!』というように思わせるんだ。そして、機が熟したら獣となって一気に収穫に入って来るんだよ。そういった危険な生きものからちせを守るために、お父さんは日夜いろいろなものを犠牲にして闘っているんだ。さあ、男の名字を言うんだ」
「つよしくんは危険な生きものなんかじゃ……」
「ああっ! ちせが反抗的な態度を! いつもいつもお父さんのことを大切に思ってくれていた優しい優しい自慢の娘だったのに!! まさか、ま・さ・か、そんな態度をおとうさんであることのこの私、ぴっちに向けられる日がこようとは!! もうお父さんは生きていく気力を全て失ってしまったよ」
「おとうさん?」
 次第におろおろし始めるちせ。
「ああっ! やっぱり私がダメな親なばっかりに、ちせが不良になってしまった!! こんなことではお天道様に顔向けができない……」
 がっくりとうなだれ、私は床に膝をついた。
「おとうさん、名字ぐらい言うから……」
 苦悩する父親の姿に良心が痛んだのか、しおらしく私の肩にちいさな白い手を差し伸べながらちせは言った。あまりのかわいらしさに思わず身もだえしそうだったが、こらえながら娘を促す。
「加藤くんっていうんだけど」
「そうか、加藤つよしね」
 聞くが早いかすっくの立ち上がって、私は愛用のPCににっくき獣の名を入力した。
 豹変する父親の姿にビックリしたのか、ちせはソファに倒れこんだ。
「何してるの、おとうさん?」
「ああ、加藤つよしがどんなやつか調べているところだよ。……っと、あったあった。遠くからはよく見えなかったがタダのガキンチョだな(←あたりまえ)。成績は4教科合計が18、体育と図画工作が5と。性格は明るく誰とでも気さくに話すムードメーカー的なタイプか。学校では評判がよさそうだな」
「何それ」
 PCのモニターに移る『加藤つよし』のデータを見て怪訝そうな顔をする。ふふ、父親の力に驚いているようだ。
「さっきも言っただろう。お父さんは常にちせの周りのことを知っていると。これは、ちせの通っている先生、生徒のあらゆる情報が詰まったデータベースだ。……ふむふむ、思ったとおり人間関係はBランク。かなり人気者だな。お調子者だが憎めない。運動会ではリレーのアンカーで応援団長か」
「そんなところまで……」
「で、ちせ」
「はい」
「こいつとなんでこんな時間までいたんだ?」
「え? つよしくんとは帰りに会っただけで、いっしょにいたわけじゃないよ」
「なに?」
 こいつが私のいたいけなちせを連れまわしていたわけではないのか。
「つよしくんはこれから塾に行くところで、たまたま会っただけだよ」
 そうか。こんな小学校からモテオーラの片鱗を見せているようなチャライ男になんかちせが引っかかるわけがなかった。杞憂もはなはだしかったというわけだな。
「じゃあ、こんな時間までどこに行ってたんだ」
「学校にいたよ」
「そんなに遅くまで何してたんだ?」
なんでそんなこと聞くんだろうというような不思議そうな目で私を見る。
「先生のお手伝いしてた」
「なにぃ! 先生だと!
「うん」
 なんてことだ! もっと事態は深刻じゃないか! 今の世の中で教師ほど信用できないものなどいないのに。(注:この妄想雑記はあくまでフィクションです。登場人物のセリフもモチロンフィクションですのでご了承ください)それを証拠毎日にZAKZAKを開いてみても教師の不祥事がニュースになってないことなんてないじゃないか!
 いつもいつも学校にいくちせにロリコン教師の魔の手がのびやしないかと心を痛めていたのに、まさかこんなに早く毒牙にかかろうとは。
 ちせはかわいすぎからよそ様の子よりも早かったのか! ぴっち、一生の不覚!!
「お父さん、大丈夫?」
「何を言ってるんだ! 私のことより、ちせは大丈夫なのか!? 変なことはされてないのか?」
「別に、プリントの印刷をするのを手伝ってただけだよ」
 印刷だって!? 
 印刷なんて手伝ったらそれこそ思う壺じゃないか。
 服が汚れちゃうから体操服に着替えなさいとか言われてちせのきれいな太ももが小さなブルマからすらり露出されてしまう。それだけでも危険なのに、汗かいたら先生が選択してあげるからねぇ汗臭いのなんて全然平気だからむしろそっちのほうが萌えいやいやこっちの話だからねさあその汗の染み込んだ体操服を脱ぎさってまだまだ青いつぼみにすらなってない小さな胸を先生の前に露にしてごらんはぁはぁ……
 ゆ、ゆるさん! 確認せねば!!
「体操服には着替えたのか?」
「え、うん。服が汚れるからって言われて体操服にした。だから汚れなかったよ」
「ち、ちがうもので汚されたりかけられたりきれいにしてごらんとか言われなかったか?」
「あー、機械が汚れたからきれいにしてたんだけど……」
「なにぃいいい! きれいにしただと!」
「うん。きれいになったよ。さわってもつるつるになるくらい」
「さ、さわったのか!?」
「え、うん。すごいんだよ」
「なにが!」
「わたし、がんばったから、もうピカピカ。なめても大丈夫なくらいだよ、えへへ」
「な、な、なめたのか!?」
「そんなことはしないよ……って、おとうさん、なんでベルトを外してるの!?
「ちせが、ちせが、くされ教師にブルマ姿にされた上、さわらされなめさせられかけられ汚されて……お父さんは、お父さんは……」
「おとうさん、その右手に握られた『ローション−オレンジ味』って書いたものはなに!?」
「もう、最後の女の子の一番大事なものぐらいしかお父さんは奪うことができないんだ。許してくれ、ちせ! おとうさんがふがいないばっかりに、お父さんのものを最初に触らせてあげられなくて!!
「おとうさん、おとうさーーーん!!」
「ちせーーーーー!!!」



 学校ってこわいなぁ。





5/26

 ケツが痛いっす。
 週末は結婚式で、なぜかその後ボーリングに行ってきたんですよ。それの筋肉痛で痛いんです。
 たかだかボーリングぐらいで筋肉痛とは日頃の運動不足がバレバレです。
 それにしても、右手が筋肉痛になるのはわかるんですが、何でこうもケツが痛いんでしょうか。
 ボーリングでケツの筋肉なんて使うのかなぁ。自分が知らないだけで、ものすごいケツをフリフリしながらボールを投げていて、実は友人たちの間でも

「ぴっちのケツ振り子投法

とかひそかに影で楽しまれているのかもしれません。
 私は体格の割に骨盤が大きく、当然ケツもでかいんですよ、男のクセに。だから、ケツ振って投げてたとしたら、かなり目立つと思います。やだなぁ。
 しかし、そうとしか考えられないほどケツが筋肉痛なんですよ。夜のスポーツも近頃はすっかりご無沙汰ですから、筋肉痛になる要因はボーリングしかないんですから。
 そういや、なんかの本で読んだんですが、夜のスポーツって筋肉をほとんど使わない運動らしいですね。筋トレにはまったくならないということらしいです。
 その記事読んでて思ったんですが、駅弁じゃないとHしてる気にならないという奇特な人がいたらどうしてくれるんだって思いましたけどね。アレは腕の筋肉つきそうだもんなぁ。





5/27

 まさか計画を実行してる人がこんなに近くにいるとは!

 先週末の結婚式で、久しぶりに高校時代の友人たちと会いました。1〜2年ぶりです。
 さすがにこの歳でそれだけ会ってないと、かなりあらたな事実がわかったりして面白かったです。
 いつのまにか子どもできてるヤツとか、13歳年上の女性と結婚したヤツとか、3マタかけて遊んでたようなヤツが警察官に転職してたりとか。人生色々ですね。
 式の前に近況報告をしあって盛り上がっていると、仲間内で一番初めに結婚した銀行員が突然、

「結婚式の前でなんだけど、先月離婚しました」

とのたまいやがりました。友人が結婚するというのに縁起悪すぎです。即刻すまきにして名古屋港に沈めてやろうかと思いましたが、式が始まってしまったので勘弁してやりました。
 その後披露宴が始まり、新郎を肴に下ネタに花が咲きます。
 警察官はあいもかわらず勤務中に出会い系でヤッテるし、妻子持ちばかりと縁があるヤツとかホントにろくでなしな話ばかりでした。
 バツイチ銀行員も相当女癖が悪いので最近はどうしているか聞くと、

21歳のこと同棲中」

とかヌカシます。
 先月別れたばっかりやろ! と激しくつっこむと、

「今の子とはもう長いんだよ」

と平然と答えやがりました。

「長いって……嫁さんいるときからかよ」
「いや、結婚する前」

 こいつが結婚したのは6年前です。

「……というと、相手がまだ中学生のころかよ!」
「そうそう、中1か2のとき」
「ぉぃぉぃ」
「テレクラでつかまえたんだけどね。しばらく一緒に遊んでたんだけど、結婚したときに一度別れたんだよ」
「中学生とマジでつきあってたんかよ……」
「おう。でも、結婚してすぐにまた復活して、今回離婚して家空いたから同棲してるってわけ」
「中1からだとして、8年かよ」
「そんなもんかな」
「おまえみたいなヤツに少女のころから8年も……」
「おう! ばっちりオレ好みに育ててるから、最高の仕上がりだよ。ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

 うらやましすぎます。
 だって、少女を捕まえてきて自分の理想の女性に仕立て上げる……まさに、私の人生至上の計画光源氏計画をほぼ実行して、完成しつつあるんですよ、この腐れ銀行員は。
 中1とか出会いがテレクラとか、育つ前にヤッちゃってるとかは違うんですが、まさかこんな身近なところで計画を実践している人物がいようとは!
 聞いた瞬間に鳥肌が立ちましたよ。なぜって、計画実行例があるわけなんですよ?
 ということは、『光源氏計画』は実行可能ということが証明されたわけなんですよ?

 もうこんなところでテキストなんて打ってる場合じゃないです。さっそくめぼしい娘を見つけてこないと! そして養女にして、あんなことやこんなこともいろいろいろいろとたっぷり教えこまなきゃ!!
 じゃっ、今日んとこはこれで! (小学校へ向かって走り去る)





5/28

 ずっと撮影でフラッシュたかれてたせいで目がチカチカするぴっちです。こんばんは。
 あ、もちろん私が撮影されていたわけではないですよ。被写体はそりゃもう美少女に決まっているじゃないですか! って言いたかったなぁ。そんな仕事なら1週間ぐらい徹夜で動けるのに。一部分は特にフル稼働状態で。そういう仕事ほしーなぁ(ありません)。

 というわけで、気になるニュース

コンタクトレンズを使った投薬システムを開発

 コンタクトレンズがそのまま薬になるそうです。技術の進歩はすごいですね。
 私は花粉症なんですが、つらい時期だとコンタクトを入れるのもつらいんですよ。そういうときにこれがあれば付けられる上に、薬も効いて一石二鳥です。
 これ、いいなぁ。はやく製品化しないかなぁ。
 こうなってくると、他のものも薬としても本来の使用目的としても使える製品ができそうですね。たとえば、子宮内膜症予防の薬が入ったコンドームとか。
 完成すれば

「ほーら、ちせちゃん、大事なところにクスリをぬりぬりしてあげましょうね。痛くないですよぉ。むしろ気持ちよくなりますからねぇ
「いや〜ん、ぴっちさんのエッチ(はーと)」

というシュチュエーションも可能! 
 うわっ、めっちゃほしい! はやく作ってくれ、オカモトさま





5/29

 ちょこちょこと『UO』という言葉を出しておきながら全く今まで触れていませんでしたが、今回はちょっと触れます。
 『ウルティマオンライン(略してUO)』はネットゲームとかオンラインゲームと呼ばれるものの一つです。
 ここまで述べたときによく、「で、結局どんなゲーム?」と聞かれどうやって答えたものかと悩みます。ネットゲームしてる他の人はどうやって説明してるんだろう? 私は最近は

「ドラクエとかFFとかは自分で何人ものキャラを動かすが、UOはその一人一人が実際にリアルで一人一人動かしている。それ以外にも、町の鍛冶屋や裁縫屋などの人も実際の人間が操っているゲーム」

 と答えています。おおむね間違ってないかと思うのですが、どうでしょうか。
 『UO』は最初は5年程前アメリカで発売されました。今では世界各国にサーバーがあり、日本には計7つあります。
 そのうちの一つのサーバーで私はかれこれ約3年『UO』をやっています。テレビゲームをする人はわかると思いますが、プレステなんかの一人でやるゲームを3年もつづけてやることは普通ありません。
 ではなぜ『UO』は続いているのかというと、相手が人間だからでしょう。
 ゲームをするというよりもチャットをするという感覚です。くだらない雑談をして暇になったらモンスターを狩りに行ったり、模擬戦闘をしてみたり、誰かが死にそうになってたら皆で助けに行ったり。と、まったりとゲーム内で生活しております。
 このなんともいえない「ダラダラ感」が私にとっての『UO』の醍醐味でしょうか。
 あと、知り合いが増えるというのも魅力です。TOP絵をいただいたビオラさんやユリどんも『UO』で知り合いになった人たちです。
 これを見て興味が出た方、『UO』をはじめてみてはどうでしょう?
 私はWakokuというサーバーのMidnight Explorersというギルドに「Pitch」というキャラで所属しています。ゲーム上で会えたらおもしろいですね。
 会えたときには、女性にはゲーム内でめいいっぱいセクハラしてさしあげます(男は放置プレイで)。





5/30

 寝言って言う人はホントにすごいですよね。
 昨日、弟の部屋の前を夜中に通った時、中から

「やめろ! やめてくれー!」

という悲鳴に近い声が聞こえました。
 先日近所で空き巣が入ったばかりでしたので、まさかと思いノックもせず中に入ると

「やめろ! 俺の金食うな〜! 食うんじゃない、カネゴン!!」

 なつかしいなぁ、カネゴン……じゃなくて夜中に大きな声で寝言いってんじゃねーよ。父ちゃん、母ちゃんも起きてきたじゃないか。
 つーか、夢の中まで金の話か、借金まみれの弟よ。でも、お前が金がないのはカネゴンのせいじゃなくて間違いなくお前のせいだから何とかしろよ。
 ホントに迷惑な話です。

 ちょっと寝言について調べてみました。
 よく寝言に返事をしてはいけないと言われますが、これについては特に根拠はないみたいです。
 寝言を言う時は眠りが浅い時なので、覚えていなくても返事が聞こえているそうでそれに対しての答えが返ってくることはおかしいことではないらしいのです。
 ただ、普通は寝言を言ったり、言いかけようとした時点で「覚醒中枢」がはたらいて起きてしまうので、返事をするというのはよほど疲れているか神経失調なんだとか。
 弟の場合はたんなるヤリ疲れでしょう。隣りにおねーちゃんいたし。

 少し前の話なんですが、私の彼女もすさまじい寝言をいうんです。
 突然奇声をあげたり、映画の予告のナレーションをする外国人のおっさんみたいな声で「Wチーズ!」と渋く言ってみたりと夜の間中さわがしいです。
 そんな彼女があるとき夜中に突然ぶりっこかわいらしい声で

ぺろりんこ、し・て(はーと)

と言ってきたんですよ。
 夜中にする『ぺろりんこ』なんて一つしか考えられません。珍しく向こうから言ってきたので即座にケダモノモードになりまして、私は全神経を集中してすばやく着ているものを脱がせ始めると、手をつかまえて止められました。

「それじゃない」

 もうこっちはそれじゃなかろうが、あろうがケダモノになっているというのに! とは言っても仕方が無いので

「それじゃなかったらなんだよ」

と聞くと、

エ・サ

とそれだけ言い残し、再び寝息を立て始めたのです。
 エサ……
 なんだよ、エサって……
 私にエサを与えようとしたってことなんだろうな。エサってなんだろ……というよりもなんで私にエサをあげなきゃいけないんだろ。ひょっして調教プレイか?

「ほらっ! ぴっち、残さずぺろりんこするのよ!」

「ペットのくせに何を主人の衣服を脱がそうとしてるの! 汚らわしい! この薄汚いケダモノが!

「エサを一粒のこらずきちんと食べきったら、ちゃんとごほうびあげるからね。ご・ほ・う・び(は〜と)

 ……萌え。

「ご主人様、ぴっちはもう、ぴっちはもう辛抱たまりません! エサでも何でもぺろりんこしますから、はやくご主人様のもぺろりんこして、私のも……」

 ここまで言った段階で無言でアッパーストレートが豪快に私のアゴにヒットしました。統一チャンピオンの威力です。私の意識ごとねこそぎ持っていきました。

 これだけ変なことやっといて、朝にはまったく覚えてないんですからイヤになります。寝言は無い方が周りに迷惑かけなくてよいですね。




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