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2003年2月前半



2/1

 小さなころ、回文でよく遊びました。
「トマト」「しんぶんし」「たけやぶやけた」などなど…
 言葉遊びとしては基本中の基本で、歴史をさかのぼると『万葉集』の中にも回分は出てきます。日本人はこういう言葉遊びがほんとうに好きな民族なのだなと思います。小ネタ好き民族ですよね。

 先日、すごい回分を発見しました。ぜひ一度見てください。
 ここまで来ると、小ネタなんて言ってられません。凝りすぎです。
 さすがオタク文化発祥の地、日本。不景気だなんていいますが、まだまだ大和魂は不滅のようです(意味不明)。





2/3

 ぴっちとデスクはのんだくれ♪


「デスク。これってめっちゃチャンポンですよね」
「確かにそうだな」
「それにしても、芋焼酎『魔王』にチェイサーが『八海山』とはチャンポンにしても贅沢ですね」
「そういや、チャンポンといえばな、ぴっち」
「はい」
「女もチャンポンがおもしろいよな」
「は?」
「オレは昔から複数とするのが好きなんだ」
「はあ、何をですか?」
「女とする時だよ」
「複数っすか? 私はめんどくさがりなんで無理ですねぇ。いちいちスケジュールを管理したりしとかないとダメじゃないですか。ブッキングしたら困るし」
「ぴっち、二股じゃないぞ」
「へ? 違うんですか?」
「複数で同時にするのが好きなんだよ」
「同時って、同じ部屋に複数ですか?」
「そうだ。それどころか、同じベットだな」
「まじですか? 男は一人?」
「当たり前だろ! 他に男入れてどうすんだ。気持ち悪い」
「要するに3P、4Pってやつですか」
「そうだ」
「ううむ。なんか凄そうだけど、私には無理ですねぇ。そんなに体力持ちませんよ」
「ほう」
「だってそうじゃないですか。4Pだとしたら3人女の子いるわけですよね。その子たちに
   ↓  ↓  ↓
    A     B     C
って感じでしていくわけですよ」
「そうだな」
「一人目の子が終了したらすぐに次の子に行くわけですよね。しかも、一人1回ならまだしも2回となると合計6回ですか。今の私は絶対無理です」
「そんなのオレだって今は無理だぞ。今は3Pが限界だな」
「そうですよねぇ。ちなみに過去最高は何Pなんですか?」
「5Pか。まだアメリカにいるときだな」
「すごいっすよ、デスク! 女の子4人ですか! どうやってそんな状況になるんすか?」
「んー、なんかな、女4人で旅行に行くらしくてな、当時オレはバスターミナルの近くに住んでたから旅行に行くのに都合がいいから泊めてくれって言われたのさ」
「ふむふむ」
「別にいいけどオレのアパートにはベットは1つしかないから寝るところないぞと言ったんだが、旅行に行く用の寝袋やら毛布があるから問題ないと返されたんで、OKしたわけよ」
「よくわからん理由ですけど……。それで?」
「で、連絡通り4人の女がオレのアパートに来たんだが、一人暮らしの男の家にのこのこと来るヤツを食わないわけがないだろ?
「そうっすか? そりゃ、一人なら私も確実にゴチになりますけど、4人もいるんですよね? ちょっと……」
「そうか? 人数は関係ないとおもうが。で、まあ始めたわけだよ」
「1つのベットに5人ですか?」
「いや、毛布引いた」
「なるほど」
「人種もバラバラだったな。アメリカ人とイギリス人とオランダ人とチャイニーズ」
「うはっ。日本男児、ABCD包囲網撃退! って感じですね」
「まあ、そんな感じだ」
「なんかAVみたいな状況ですね。でも、実際には4人もいたら一人では全員いっぺんに相手できないと思うんですけど。やっぱりAVみたいに女同士でやっちゃうんですか?」
「そういうことはなかったな。他人がすんのを見てたな」
「へー」
「ただ、空き時間ができるのはやはり申し訳ないんで、最後に4人同時にやったよ
「どうやってやるんですか」
「仰向けになってだな。まず、一人はいいだろ?」
「ええ」
「あと、両手と口で4人だ
「うはっ。すご!」
「やったはいいんだが、ちょっと素になったときに、オレは一体何をしてるんだってマジで思ったよ」
「ははははは」
「なんか張り付けにされてる気分だったぞ」
「たしかにそんなカッコになりますね」
「これで両足の指でもう2人したら完璧だな
「7Pですか。体中の突起物を埋めてる感じですね」
「そうだな」
「しかもそれがドイツ人とイタリア人だったら、三国同盟、連合軍いっしょくた! になりますね」
「ロシア人と韓国人で完全に包囲されて見るのもいいかもな」


 のんだくれったらのんだくれ♪





2/4

 おはようございます! 
 朝ごはんを愛してやまない、ぴっちです!(by真中瞳
 私はものごっつ体調悪いです。過労死も目前ね! やった!! 労災がっぽりもらえるから、全国の美少女の皆さん、養女にくるなら今すぐ電話だね!!

つーわけで、気になるニュース。

アクセサリー型携帯電話発表

 来るべくしてきたという感じですね。昔、アニメや戦隊ものなんかで見た腕時計型携帯やネックレスPHSなんかが現実のものとなるわけです。携帯型ピアスorイヤリングとかは耳元にもともとあるので楽そうです。これから先どんどんこういった形の携帯電話が増えていくんでしょうね。
 さらにこれがすすむと、わけのわからないモノまで携帯電話化していくと思いますよ。例えば、ネクタイ型携帯とか、携帯内蔵下着とか、バイブPHSとか。ひとりHしているときに電話かかってきて、たまたまマナーモードでバイブになっていたら、バイブがバイブ状態になっちゃいます。バイブ×2です。そのままテレフォンSEXに突入ですね。うひゃひゃひゃ(←おばか)
 そういえば、大学のころにこれと似た話を聞いたことがあります。まだポケベルから携帯へ移動する過渡期だったころの話です。
 彼女の誕生日プレゼントにポケベルを頼まれた男が、わざわざピンク色のバイブモードになるポケベルを彼女に買ったそうです。ピンクローターを意識していることはすでに自明なのですが、その男、さらにバカなことに、大学の授業中にそのポケベルを彼女の下の部分に当たるようにパンツの中に入れておいてくれと頼んだのです。当然、彼女は反対したのですがすったもんだのすえ、男の家にいる間だけパンツの中ではなく外に当ててくれることになったのです。男は小躍りして電話かけまくり。最初はバカみたいと笑っていた彼女ですが、ポケベルとはいえ振動はローターとさほど変わりませんのでだんだんもじもじしてきて……というお話。馬鹿な男ですね。何を考えて生きているんでしょうか?

 ……
 すみません、すみません。
 生きててすみません(←自爆)。






2/6

 ちょっと前あたりから、有名サイトのテキストをそのまま使ってあたかも自分が書いたかのように載せているサイトがあるようです。そしてそれを検索して糾弾するサイトもあります。検索する方法は適当な一節を抜き出して、それをGoogleなどで検索するというもの。ためしに私の文章でやってみたら出てきませんでした(そりゃそうだ)。
 たしかにパクリというのは悪いイメージがあります。かといって、現在の状況下で完全なるオリジナルというのは作れるのでしょうか。答えは『不可能に近い』だと私は思います。けれども、パクリ論争は古今東西さまざまなジャンルで問いただされてきました。例えば、音楽。現在の音楽界の中で、今まで使ったことのないコードを用いて音楽を作ることは可能でしょうか。できることはできますが、それが表社会に出てくることはほぼ無理でしょう。文学にしても今まであるたくさんの作品に一節たりとも似せることなく文章を組み立てていくことはできないと思います。アメリカ映画などは、ストーリーの組み立て的にほぼ定型がありますので言及する必要すらないでしょう。今のあらゆる文化でパクリゼロというのは難しいし、それをしてはいけないというのはナンセンスだと私はおもうのです。「著作権至上主義は文化の衰退をもたらす」と警告する学者もいます。
 で、話を戻します。最初のテキストまるパクリですが、当たり前のことですが間違っています。しかし、道徳的な問題というよりも、私としてはHPを作った自分自身をおとしめてどうするのかと感じずにはいられないのです。わざわざサイトを作ったということは、なにかしら表現したいという欲望(顕示欲)があったわけです(そうでないサイト(小遣い稼ぎ系など)はもちろんのぞきます)。ですから欲望を満たすためには自分の言葉で見る人たちを楽しませたり、感動させたりしなければなりません。それを他人の文章で行うならば、一時的には満足を得られるかもしれませんが、後々必ず欲求不満となるでしょう。ばれたら当然報いを受けます。
 お手軽な表現媒体であるウェブ世界でも表現する以上、自分の言葉で発現し、最低限読み手を意識した文章にする必要があります。私の知人に何人かで内輪受けの小説を書いてHPに載せている人がいました。あるとき、彼のHPが2chで『痛い小説サイト』としてさらされました。彼は「俺たちは内輪だけで楽しんでいるのだから、他人に批判される筋合いはない」と憤慨していましたが、「ネット上に載せているのだから他人に見られるのは当たり前だし、批判を受けるのも当然」と私が言うと口を閉ざしました。不特定の読み手を意識したくないのであれば、メールでやりとりすれば言いだけの話なのですから、彼の読み手を限定したHPの方針は間違っているといえると思います。ですから、文章をまるまるパクルようなことは表現しようとする人間の姿勢としては既におかしいのです。
 けれど、パクリ自体をすべて否定してもいけないと思います。他のテキストの一部からインスピを受けて違うテキストを構築したものをパクリとは言ってはいけないとおもうのです。そうして生まれたものの中には素晴らしい作品もあります。というか、現在の文化はほぼそういったものでできています。それをいちいち「パクリ」のレッテルを貼る作業をする必要はないですし、してはいけないと思います。それこそ文化の衰退をまねきかねません。
 今は『リスペクト』という非常に便利な言葉がありますから、『リスペクト、リスペクト』と連呼してレッテル貼る人たちに対して未然防止しておくのが利巧かもしれません。私も書いておこうかな。
娘(養女)リスペクト!(←使い方、間違ってます)





2/7

 ここんところ少し温かくなってきて、すごしやすくなりましたね。もうすぐ春ですねぇ。
 そうなってくると気になるのが『花粉症』。私はスギ・ヒノキ共にアレルギー持ちで、毎年かなりきついです。常に鼻水垂れ流し状態。自宅ではめんどくさいのでいつもティッシュを鼻につめたままにしています。5分も置いておくと、そのティッシュからも鼻水が垂れてくるんですけれどね…。

本日の気になるニュース

えっ本当?「ほくろない人、花粉症」科学事業団参事、関連見つけた
 科学技術振興事業団の技術参事、粟屋昭さんらが、顔などにほくろが目立つ人は花粉症にかかりにくいという報告をした。

 この報告は免疫学会でもされたらしく、かなりまじめな研究みたいです。が、顔のほくろだけ見てほくろが多い人はかかりにくいといわれても困りますよね。顔は少なくても、実はおしりにモウコハンかと見間違わんばかりに黒々とほくろが集中している女子高生もいるかもしれないじゃないですか。反対に、立派なほくろがたくさんあるなぁと思っていたら全てシミだったとかもあるかもしれません。やはり、全身すみずみまで見たのちの研究でないと。老若男女の違いも確認しておかねばならないでしょう。
 というわけで、
 全国の美少女たちは私がすべて確認いたしましょう。もうこれでもかってくらいすみからすみまでのぞいてさしあげますから、花粉症かどうかはすぐに判別! もし花粉症だったら、私が体力の続く限り『特効薬』をふりかけてあげますよ(おもむろにチャックを下ろしながら)。





2/8

 気になるニュース

本日より富士急ハイランドにスケルトン観覧車登場!

 これ、怖すぎッスよ。だって、地上50Mですよ。ハート型とかにしててもだめですよ。
 ビルの3階の手すりから身を乗り出すだけでもいやな私としては、こんなのに乗ったら気絶します。「スクムちゃん」とか言ってる場合じゃないです。こんなのわざわざ乗るくらいなら、バンジージャンプでもしてればいいじゃないですか。こういうのもカップルとかで乗るんですかね。彼女を怖がらせて楽しむんでしょうか。私には無理ですが。
 でも、カップルというか女性が乗る分には大歓迎ですね。なにせスケルトンですから、スカートの中も見放題。あやしげなカメラを持った男どもが観覧車の下に群がるかもしれませんね。ガンダムライドとか言ってる場合じゃないです。私も望遠カメラ買わなきゃ。





2/12

 ちょっと自慢します。

 ようやく仕事が一段落したので、魂のふるさと−冬の日本海に旅立ってきました。
 まず、ついてすぐにカニを一匹半ほどむさぼりつきます。さすが、越前ガニ。うますぎであっというまにぺろりと食べてしまいました。上手いカニは身がするりと取れていい感じです。
昼間はそのままぼんやりとして、夜はてんぷら。魚介類はいけすからとりだし、さばいてそのまま油へポトン。ふきのとうなんかも出て、春も感じさせます。山ほど食って飲んで、てんぷら臭くなってそのまま就寝。いまに思えば、これがいけませんでした。
 次の日、北陸にしては珍しく太陽がのぞいています。ということで、まずは福井へ蕎麦を食べに。『いなりおろしそば』1600円也を食べました。コシが最高! と叫んでいると、連れがもっといいところがあると教えてくれました。ただ、宮崎村という山奥なのでちょっときついかなと思いながら、カフェへ直行。
 平日のカフェというのは、何であんなに主婦ばかりいるんでしょう。しかも、入ったのはわりといいお値段とるところ(コーヒーで700円とか)なんですけど。そういや朝の「今、高級駅弁が主婦の間で流行!」というニュースでインタビューを受けていたオジサマが
「高級駅弁? 二千円も三千円も払えるわけ無いじゃないか、こづかい2万なのに。今日はマクドナルドでハンバーガー(59円也)を3つ買ってきたよ。これがオレの駅弁だな」
と同情を感じ得ない台詞をはいているのを思い出しました。一家の主が180円を切る昼食をしているのに、ここにいるオバサマがたなんぞ、カプチーノ(シナモン入り)800円&ミルフィーユ700円をくっちゃべりながら食しているのです。
 オジサマたちの悲哀を感じつつ、エスプレッソをちびちびとのみながら、夜の食事への作戦を練ります。ねらうは寿司。もちろんまわらないやつです。連れが「のれんも看板も出ていないので、一見すると普通の家としか見えないが、非常に繁盛していて、めちゃくちゃうまくて安い店」の情報を持ってきていたので、さっそく昼の明るいうちに店を発見しようと行動に出ます。そのときです。急に頭が痛くなり、体がだるくなってきました。おもいっきり風邪の症状です。昨日、飲みすぎて暑かったので布団をかけずに寝たのが悪かった模様。北陸の冬をなめてました。しかし、寿司はあきらめられません。むしろ、食わない方が悪化します。脂汗を流しながら福井の街中をさまようこと小一時間、ようやく目的の「吉野寿司」に到着しました。
 ホントに看板も無く、あるのは普通の表札に「吉野寿司」とあるだけなんですが、中に入ってみるとすごい人です。ただでさえ発熱していて暑いのに、人いきれでさらに倍増。ふらふらになりながらもカウンターに座ります。
「へい、いらっしゃい」
 ぶっきらぼうに迎える店の主人。対抗して、こっちもぶっきらぼうに注文。
「トロ。そしてトロ。ブリトロ。さらにブリトロ。赤貝も」
  計トロ&ブリトロだけでも10かんずつ頼みます。
「あいよ」
 ドンと置かれたトロ&ブリトロにかぶりつき。うますぎ。
「トロ&ブリトロ、もっと持ってきて」
 結局、ひとりで10かんずつ食べました。福井に行くことがあったら「吉野寿司」お勧めです。なにせ、うまくて安い。このとき、飲まなかったのもありますが、一人5千円でした。わかりにくいので、見つけるのは大変ですけどね。
 最終日。まず、ブランチにカニ雑炊を食べました。これでこの旅でトータル3匹ぐらいは食べた気がします。その後に、最後に何を食べるか相談の末、宮崎村へ行くことに決定。今回、もっとも雪深いところへ車を走らせます。およそ1時間ほど雪道を行き、越前焼き物の里の中にある蕎麦屋さんにつきました。かなり人里はなれているのですが、かなりのお客。グルメ、恐るべし。味は非常にコシの強い蕎麦で、おいしゅうございました。

 今回はひたすら自慢ばかりの雑記ですみません。どうしても誰かに自慢したかったんですよ。
 なぜって? それは自慢しようとした友人に先に自慢されたからです。しかも、フランスでの5つ星レストランがいかにうまかったかをです。そんなあとに北陸自慢しても寂しくなるじゃないですか。

明日からは通常営業に戻ります。





2/13

 前回の北陸旅行の時、水商売時代によく来てくれていたお客さんに会いました。
 私がまだ新人時代にすでに常連だったこのお姉さんは、私にいろいろと教えてくれたいい人生の先輩というやつで、久しぶりの再会で昔話に花が咲きました。
「ぴっちくんは今なにしてんの?」
「ふつーにサラリーマンしてますよ」
「そうなんだ」
「A(仮名)さんは、何してんですか」
「前と同じで、歯ブラシ売ってるよ」
「へー、変わってないんですか」
Aさんはわりと大手のメーカーさん勤務で、歯ブラシや歯磨き粉をおもに扱う営業をしています。
「そういや、昔、電動歯ブラシ買えーって無理やり売ろうとしてましたね」
「そんなことしたっけ?」
「しましたよ。男の妄想を刺激して買わそうとしてたじゃないですか。あやうく3本ほど買ってもいいかなと思いかけたくらいですよ」
「え〜、なんだっけ、それ? 変なこと言ってた?」
「すんごいこと言ってましたよ。覚えてないんですか。僕なんか、それ聞いてから、電動歯ブラシ見るたびに思い出しちゃうくらいなのに」
「なんだっけ? ちょっと言ってみてよ」
「ん〜とですね、あれは僕がまだこの店に入って一週間ぐらいの時だから、かれこれ10年近くたちますね」


「あなた、初めて見るね」
 歳の頃は30くらいか。少し派で目な格好ではあるが、この界隈の仕事をしているようには見えない。上品なOLといった感じの女性が私の目の前にいる。
「あ、ども。ぴっちといいます。よろしくっす」
「よろしく。まあ、あなたも飲みなさい」
「ありがとうございます。いただくっす」
 客が2組しかいないのをいいことに、仕事そっちのけでまだ十代だった私は女性と2人で飲みまくる。かなり強い女性らしく、どんどんボトルを開けて、下ネタを連発する。私も嫌いではないのでかなり盛り上がる。
「そうだ。あなた、電動歯ブラシ買いなさい」
「え。電動歯ブラシ?」
「私、今電動歯ブラシの営業してんのよ。安くしとくよ」
「んー、でもなんか嫌なんですよね。口ん中に機械入れるのって抵抗ありません?」
 渋い顔をする私に、強く口調で彼女は言った
「何言ってんの! 電動のほうがきれいに汚れが取れるのよ」
「そうなんですか」
 私が気のない返事を続けているのに気が付いたらしく、女性は身を乗り出しトーンを落として話し始めた。
「ぴっちくん、電動歯ブラシが歯を磨くだけしか使い道がないと思ったら大間違いよ」
「え?」
「違う使い道もあるのよ」
「だって、あんなものどうするんですか?」
 妖しく光る眼にひきつけられる私。彼女の薄い唇がゆっくりと動く。
「女がね、夜に、使うのよ」
「?」
 首を傾げる私。しめたという表情の彼女。
「一人でしたい時に使うのよ」
「まじっすか! なんか痛そうですね」
「直接ブラシを当てるわけじゃないのよ。パンツの上からとか、歯ブラシの背の部分を当てたりとか」
 少し頬を赤くする彼女。酒のせいかも知れないが、大胆な発言だ。手つきもなんだかいやらしい。
「へー」
「大人のおもちゃって買うの恥ずかしいじゃない? でも、電動歯ブラシならどうということも無いからって、そういう風に使ってる子って結構多いのよ」
「はじめて聞きましたよ」
「だから、1本買って使ってみる? ウフフ」
 そういうと彼女はグラスを一気に飲み干した。



「って言ってたじゃないですか。思い出しました?」
「あー、言ったかもね。すっかり忘れてたけど」
「そういや、当時聞き忘れてたことがあるんですけど、聞いていいですか?」
「どうぞ、何?」
「Aさんもそういう利用法してたんですか?」
 そう言うとお姉さんはひとりしきり笑った後、
「うそっぽい話しでしょ? でも本当」
「今も?」
「何言ってんの! 今のやつの方がさらにいいのよ。うねったり、振動速度が変わったり機能がいっぱいついてて最高よ。ぴっちくん、1つ買う? なんなら使用済みので
「いりませんよ。その頃ならともかく、40のおばちゃんのなんて
 言った瞬間にグーが飛んできました。顔面に。





2/14

 今日はバレンタイン。
 案の定何事もないので、泣きながらダッシュで家に帰ります。
「ただいま……うわっ」
 帰ってくるなり、娘(養女)のちせ(仮名)が飛びついて来ました。
「おかえり、おとうさん。どうだった?」
「何が?」
「んもぉ、チョコだよ。チ・ヨ・コ」
「そんなもん買ってきてないぞ」
 首に巻きつく娘をひっぺがえしてダイニングに入ります。
「買うんじゃなくて、もらうでしょ。バレンタインのチョコはもらわなかったの?」
「あー、今年から会社での義理チョコは廃止になったんだ。だから、ない」
 ぶーたれながら、ちせもダイニングに入ってきました。
「それにしたって一個もチョコ無いなんて。おとうさん、もてないの?」
「うるさいな。おとうさんはそんなお菓子メーカーの陰謀には荷担しないのだよ。よって、チョコなんぞ、無い」
「ホントに!?」
 今日のちせはかなりしつこいです。これでかわいくなくて、養女でなかったら速攻張り倒すとこなのですが、ほほを膨らましているちせを見るのも私は好きなのですから、いたしかたありません。
「もうっ! 今日はわたし、チョコが食べれると思って、すっかりチョコモードになってたのにぃ」
「そんなに食べたいなら自分で買ってきたらいいじゃないか」
「そ、それは……なんかちがうでしょ。もうっ」
 なんだか今日のちせはモーモー言ってばかりで、『牛』モードのようです。私が部屋着に着替える間中、うろうろとおちつきなくリビングを歩きまわっています。
「ちせ、腹減ってんのか? 今作るから……」
「そうじゃないよ、もうっ!」
 言うなり冷蔵庫にまっすぐ進んで何かを取り出すと、私のほうに投げてよこしました。
「なんだ、これ」
「チョコ。わたしからおとうさんに」
 渡された包みは1.5Lのペットボトルぐらいの大きさで、丁寧にラッピングされています。
「おお。ありがと、ちせ」
 私が礼を言うと、照れくさそうにちせは背中を見せました。
「おとうさんかっこいいからモテモテだろうし…あ、でもそんなおとうさんが好きなんだけど。で、いっぱいチョコもらってくるかと思ったから、もらってきたチョコはぜーんぶちせが食べちゃって、おとうさんにはわたしのチョコだけたべてもらおうと思ったんだ」
「ちせ……」
「それなのに、おとうさん、今年は一個ももらってこないから、わたし、チョコたべられないじゃない。去年はもらったけど捨てちゃったって言ってたから、たくさんあると思ったのに」
 そんなこと言ったっけかな。適当にウソついたのがばれそうになり、あわててことばをつなぎます。
「すまない、ちせ。実はな、おとうさん、チョコ好きとはいってもたくさんはいらないほうなので(←本当)今年は断っちゃったんだ(←見栄)。それに、ちせから食べたいチョコはちせのだけだったからね」
「おとうさんったら! じゃあ、早速食べて」
「お、おう」
 ペットボトル状の箱をほどくと、中から巨大なチョコレートが出現しました。
「なあ、ちせ」
「なに、おとうさん」
「すごい量だな。これ」
「うん。1キロぐらいあると思うよ。おとうさん、チョコ好きでしょ?」
「ん、まぁ…少しくらいなら
「何か言った?」
「いや、何でもない」
 目の前の巨大な1キロの塊が、甘い匂いを辺り一面に撒き散らしています。先程も言いましたが、私はチョコは少しなら好きだが、たくさんはいらないほうなのです。しかも、食べられるのはビター限定。
 しかし、この塊から発せられる臭気は……
「ちせ、ちなみにこれはミルクチョコレートか?」
「そうだよ。すんごくあまくておいしいんだから」
 やはり……ミルクチョコレート1キロ。さすがに食えない。これが、起伏の少ないちせの無垢な素肌に頭からつま先もちろん大事なところに至るまでまんべんなくきれいに塗りたくられたミルクチョコレート1キロならば、それはちせを立たせたままもうあますことなくすみからすみまで舌だけで舐め取っていく鼻血が出ようが耳血がでようが関係なくたっぷりと唾液をつけてべたべたにしながら素肌が完全に見えるまでやってしまいそうするとちせのかわいらしい口から甘い吐息がもれてしまうかもしれないがそれはそれで『萌え』なのでOKそんなちせにすわりこまないよう軽くしかりつけてそのまままだかたくとざしたつぼみの部分にぬりつけられたにっくきミルクとカカオと砂糖の集合体をゆっくりそして優しくとかしていってあげるのに……
 おっと、あまりにもキツイ状況下なので、おもわず逃避行動に出てしまいました。いけない、いけない。
「おとうさん、ひょっとして、食べれそうにない?」
「いや、そんなことはないが……ちせが食べられないのに、おとうさんだけ食べるわけにもいけないだろ?」
 お、我ながらいい言い訳です。
「ちせも一緒にたべよう」
「ん〜でも、わたしはおとうさんに食べてほしいな。おとうさんのために作ったんだし」
 作った?
「ちせ。火を使ったのか? この間、いけないと言っただろ……」
「だから、ミヨコちゃんのところで教えてもらいながらつくったの。だからだいじょうぶ」
「そうか」
「うん。だから、おとうさん、全部食べて」
 ちせの気持ちはとってもうれしいです。ですが、この量は私にとっては致死量こえてます。何とかして全部食べるのを阻止しなければ、糖尿病になってしまいます。ただでさえ、尿酸値高いのに(実話)。
「ちせの気持ちはわかった。ありがとう。でも、ちせもチョコ好きだろ? 一緒に食べよう。な」
「ん〜でも、そうすると、ちせ、バクニュウになっちゃうけどいい?」
 は?
 何を言ってるんだ?
「ミヨコちゃんが、ミルクチョコレート食べてばっかりいるとバクニュウになっちゃうって言ってたんだ。おとうさんに言ったらよくわかるからって言うんだけど、バクニュウって何?」
 美代子のやつ、また変なことを吹き込んで…しかし、そうだったのか。ミルクチョコ食べると乳が育つのか。
「ねぇ、おとうさん聞いてる?」
 こんな1キロの塊食べたらそりゃ育ちまくりだろうなぁ。
 爆乳……Gカップがちせに……
「おとうさん! 聞いてる?」
 二十歳の誕生日、ちせの胸に巨大な脂肪の固まりがゆさゆさ……せっかくの収穫期が、父子から男女の関係に変わるそのときに、爆乳……
「ねぇ、おとうさん! おとう…」
ひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃっっつつつ!!!!
「! おとうさん!?」
「嫌だ嫌だ嫌だぁ! 爆乳嫌だぁ! そんな脂肪の塊をちせにくっつけるくらいなら、ミルクチョコがなんぼのもんじゃああああい!!」
「おとうさん! しっかりしてぇぇえええ!」
「食うぞ。食うぞ。徹底的に食い散らかすぞ、ミルクチョコぉおおお! ちせに与えるミルクは、私のミルク汁だけでいいんだぁああ! 私のちせを汚すやつはこの世から消し去ってやるゥゥゥウウウウリィィイイイ!!」
「おとうさん!」
「I カップなんて人じゃないぞ! Bが最高! BはバストのBィイイイイ!!
「おとうさああぁぁぁああん!!!」


 こんな悲劇が起こらないように、誰かチョコPLZ




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