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2006年1月前半




1/8   妄想雑記『おとうさんと娘(養女)』

第19話  雪国へ

「すごいね、おとうさん!」
 初めて見る雪国の景色に、娘(養女)のちせ(仮名)ははしゃぎ回っています。太平洋側ではこれほど大量の雪を見ることはありませんし、気持ちはわからないでもないですがはしゃぎすぎなのは父親としては気になってしかたありません。それでなくても私自身も久しぶりの雪国で先ほどから足下がおぼつかないのですから。
「雪だるまつくろうよ。雪だるま!」
「わかったわかった。まずは荷物下ろしてからな」
 自分の物だけでも運ばせようと思ったのですが、ちせには私の言うことなどまったく耳に届いていないようで、早速自分一人で雪玉の作成に入ってしまいました。
「雪は滑るから、転ばないように気をつけるんだぞ」
「だいじょうぶだよ。おとうさんじゃないし」
 義父の威厳もへったくれもありません。

「つかれたー」
 私が引っ越しの荷下ろしが終了したあと、ちせがようやく家に帰ってきました。
「雪だるまできたよ。おとうさん見て〜」
「わかった、わかった。後で見るから」
「えー。今すぐ見てきてよ」
 寒さでいつもはほんのりとピンク色といった程度の頬をリンゴのように真っ赤に染めて、ちせは大きな手袋をぶんぶんふりながら私を呼びつけます。都会の洗練された美少女も良いですが、田舎の純粋無垢な少女という設定もなかなか捨てがたい物があるなぁと一人妄想しながら玄関先を窓からのぞいてみると、サッカーボールほどの大きさの雪だるまがちょこんと鎮座しておりました。
「なかなか雪玉が大きくならなくて、ちっちゃくなっちゃったんだ……。ホントはもっともっと大きなのをおとうさんに見せようと思ったんだけど」
 消え入りそうな語尾。残念そうな恥じ入った表情。
「いやいや可愛らしくていいじゃないか」
「でも…」
「おとうさんはこういうの好きだぞ。やたら大きいだけなのは良くない。物には可愛らしく見える大きさ、美しく見える大きさというものがある。たとえて言うならばBカップとかな!」
「?」
「無駄に大きいのは美観を損ねて非常によろしくないのだ。あと変に年数を経てすれているのも良くない。そういう点を考えても、あの雪だるまは適度な大きさを保っており、可愛らしいバランスを持っている。しかもあえて小さめに押さえることであの雪だるまには少年・少女が持つ純粋性が表れている。非常にすばらしい作品だよ、ちせくん!」
「よくわからないけど、ありがとう…」
 怪訝そうな顔で私の顔を見上げている娘。いずれ彼女も私の思想がわかるときがくると思います。今から楽しみです。
「うむ。まあとにかく寒いから早くお風呂に入りなさい。しもやけできてしまうぞ」
「え? もうできてるよ」
「な、なんだってぇっ!!!」
「う、うん。足の小指にできちゃって…」
 なんてことでしょう。いつもいつも娘のボディチェックをかかさず日課としている私が、娘の身体の変調に気づいてやれないとは! まさに父親失格。
「た、たまに痛かったり、ちょっと身体が熱くなってくると痛がゆかったりしてしまっているのか?」
「今ちょっとかゆいかなぁ」
「すぐに見せなさい!」
 私の剣幕に押されたのか、娘は右足の靴下を脱ぎ始めました。現れた小さな足の小指は少しはれぼったく、赤みを帯びています。
「し、しもやけ…」
「寒いとちょっと痛いね…っておとうさん、さわんないでよ!」
「ここをこうすると」
 もみもみ
「い、いたいよ、おとうさん…」
 さすりさすり
「あつくなると、ちょっと痛がゆい……」
 ぐにゅぐにゅ
「ああっ! やめてっ!」
 ぺろぺろ
「ああ…そんなとこ……ううっ」
 かみかみ
「いたいよぉ…やさしくしてぇ……」


 そんなこんなで雪国編スタートだと思います。たぶん。





1/9   空が狭い

 昨日「雪国編」とか言っておいて何ですが、いきなりの長期出張で現在東京におります。しかも23区内に2ヶ月間も。地方出身の私には、大都会の空気はたまらなくつらいよ、ママン。
 おかげさまでネット環境も再び無くなりまして、現在はPCにFOMAをぐりぐりとつっこみまして接続している状態であります。ひどいんですよ、FOMAのやつ。ちょっと入れただけで法外な値段をとりやがるんですよ。ものすごいいい技を持っているならいいんですが、全然遅いですしね。これは早くお手軽つっこめるエアーエッジでも導入しないとダメかもしれません。

 つっこむと言えば、一緒に来た同僚は昨晩来て早々都会の風俗に繰り出していきました。私はすれた大人の女そういったものには興味はありませんので行かなかったのですが、帰ってきた同僚に話を聞いてみるとさっそくぼったくられたそうな。
「大都会の洗礼を早速受けてきたわけだ」と大笑いしてやると、マジな顔でにらまれてしまいました。新しい同僚といきなり壁を作ってしまうとは、ボクには人間関係を構築する術が無いみたいだよ、ママン。

 だいたいですね、風俗なんぞに行かなくても滞在先にはすばらしい場所がいくつもあるんですよ。1分も歩かないところに超有名私立幼稚園や小中学校があるんですから。
 さっそく今日視姦かるくのぞきに行ったんですが、たまたま参観日かなんかで祝日でしたがたくさんの園児たちが遊んでいました。
 いやあ昨日田舎の純朴さもいいかなと書きましたが、やはり都会の洗練された少女たちというのはやはり捨てがたい物がありますね。一挙手一投足に張りがあるというか、雅というか。
 しかしなんか警備員がたくさんいるのが気になります。うーん、さすが名門私立。変質者の人もいっぱいいるんでしょうね。いたいけな少女たちに手を出すだなんて、全く許されたもんじゃありません。なんで眺めるだけでとどめることができないのでしょう。私なんて遠くから眺めるだけでも満ち足りた気持ちになるというのに……って、なんだおまえは! なに「おまえ何やっている?」だと。見てわからないのか。少女たちを愛でているだけじゃないか。いや、だから変質者じゃないって! そんなのと一緒にするんじゃねーって! 聞けよ、オマエら。というか、聞いてくださいよ。ねぇ、ねぇってば…(フェードアウト)

 ……
 都会はガードが堅すぎて、ボクにはやっぱり息苦しいよ、ママン。


PS 右も左もわからない私に、優しく大都会を紹介してくれる方 募集。





1/11   地下鉄にて

 東京にて都営三田線に乗っていたんですが、『御成門』って駅があるんですよね。
 『おなりもん』って読むんですけど、これってドラえもんのひとりHに特化したものかなんかですか?

 ……
 ゴメン。頭腐ってるね。
 明日以降がんばります。





1/24   東京砂漠

 ども。
 東京出張に来てインフルエンザにかかり目下のところ腐った死体と化しているぴっちです。こんばんわ。やっぱり田舎ものには都会はきつすぎるみたいです。

 都会の人は冷たいとは聞いていましたが本当なんですね。
 がっちりとコートを着込みマスクをしてふらふらした足取りで薬局に行ったところ、店の人にとてもうさんがられました。息も絶え絶えに風邪薬を言われるままに買ってレジに持って行ったところ、レジのオネーサンに「今この栄養ドリンク人気なんですよ。風邪引きの方にはとってもいいと思います♪」と営業スマイルを食らわされ、4本2500円のブツを自然な動作でレジ袋に入れてくれました。
 そんなのいらないから、アンタの甘酸っぱい体液をすすらせてくれよ! すすらせてくれたら、「やっぱりとうがたったメスは不味いな」と吐き捨ててやるからよ!!(栄養ドリンクを飲みながら)

 というわけで、何のための出張かもわからなくなってますが、とりあえず生きてます。
 今の楽しみは、朝夕と私の住んでいる寮の前を通学する、名門私立女子中学生を眺めることだけです。これだけでオカズはいっぱいです。毎日3杯はイケます。ただでさえ少ない体力がどんどん削られるのだけがつらいとこですが。





1/26   絶対領域

 久しぶりに出張先に出勤したら、休む前に私がぽろりとこぼした『絶対領域』という言葉が職場全体に流行りまくってて、ちょっとそのまま帰ろうかなと思ってしまったぴっちです。『絶対領域』って言葉はまだまだ世間には浸透してないみたいだから、使用するときは注意しようね、ネットのみんな!

 んでバンダイが登録商標出願中の『絶対領域』ですが、あれって中身はもちろんのこと制服の種類によって威力が跳ね上がりますね。ちょっと前の雑記に名門私立が近くにあると書きましたが、これが一つでなく二つありまして制服がまたそれぞれ趣があっていいんですよ。
 会社の人にそのことを話すと、おもむろにキーボードをたたき始め「東京制服図鑑」なるサイトを教えてくれました。なかなかすばらしい職場環境です。今回の出張はあたりかもしれません。

 しかし当面は昨日私に点滴を何度も打ち直してくれた、新米ドジッコナースの絶対領域を思い浮かべながら眠りにつこうと思います。(やみあがりでなんでもいいストライクゾーンがひろがっているようです)


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